コラム

「鎌倉殿の13人」第23回「狩りと獲物」金剛、時連、比奈…義時の変貌を際立たせる新たな顔ぶれ

 NHKで放送中の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」。6月12日に放送された第23回「狩りと獲物」では、「曽我物語」で有名な“曽我事件”が描かれた。  曽我事件は「曽我物語」の中では、父の敵である工藤祐経に対する曽我十郎と五郎兄弟の敵討ちを描いた美談として語り継がれてきた。しかし本作では、これを、敵討ち

「Yノミクス」は残酷だろう

「尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権の経済政策」を意味する「Yノミクス」とはどのようなものだろうか。 5月10日の尹錫悦大統領の就任演説から理解の糸口を探ってみた。3つの文に核心が圧縮されていた。 「自由な市場が息づいていた場所は、常に繁栄と豊かさが花開いていました」、「飛躍

自分に素直になって

今すごく苦しくて、死んでしまいたいと思っている子供がいたら、どんな言葉を伝えたいか。『バカの壁』など、「壁シリーズ」の著書でも知られる解剖学者の養老孟司さんは「どうせ自分は変わるよ、ということ」だと、ネットメディアでの対談で語っている▶どういうことか。今、自分ではどうすることもできない状況

医療の規制改革 患者の利便性向上させよ

政府が規制改革実施計画を閣議決定し、医療の規制見直しの検討項目を盛り込んだ。医療の安全性を確保しつつ、患者や医療サービス利用者の利便性向上に向け、ためらうことなく見直し策を実行に移してもらいたい。一層の見直し推進も欠かせない。令和7年には団塊の世代全員が75歳以上の後期高齢者となる。24年には高

国のために祈った水穂さん 論説副委員長・沢辺隆雄

産経新聞の教育、歴史問題などをリードしてきた客員論説委員、石川水穂(みずほ)さんが75歳で亡くなった。がんで闘病していた。「父は会社ではどんな感じだったでしょう。変人ではなかったですか」。葬儀で娘さんから聞かれた。娘さんが子供時代、仕事で帰宅が毎日深夜。昼間の会社の父親の様子を知りたかったらしい

うまく教えられている? 笑福亭鶴二

最近、私のところに、後輩の皆さんが落語のお稽古によく来られます。私は師匠方や先輩方からお稽古していただいたことを伝えるのですが、うまく教えられているのかな?と思うことがあります。先日、鶴瓶兄さんにそのお話をさせていただきましたら「落語は絶えず動いてなアカンねん。俺が師匠の落語を覚えて俺なりに工夫

【浪速風】石碑が示すもの

鵜戸神宮(宮崎県日南市)の黒岩昭彦宮司が郷里の宮崎神宮の禰宜(ねぎ)になったのは14年前である。出勤途中、平和台公園に立つ「平和の塔」が毎日見える。戦前戦中は「八紘之基柱(あめつちのもとはしら)」と呼ばれて「八紘一宇(はっこういちう)」の文字が刻まれ、戦後削られたものの、現在は復活している塔だ▶

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