自分に素直になって

今すごく苦しくて、死んでしまいたいと思っている子供がいたら、どんな言葉を伝えたいか。『バカの壁』など、「壁シリーズ」の著書でも知られる解剖学者の養老孟司さんは「どうせ自分は変わるよ、ということ」だと、ネットメディアでの対談で語っている

▶どういうことか。今、自分ではどうすることもできない状況だったとしても、それが永遠に続くわけではないし、苦しさやつらさを「感じている自分」も、必ず変わっていく。だから「『今現在の自分』を絶対視しない」「その人らしくなくなってもいい」というのだ

▶新型コロナウイルス禍で注目された「マインドフルネス」は、仏教の瞑想(めいそう)法に由来するストレスケアで、「今、この瞬間の体験に意図的に意識を向け、評価をせずに、とらわれのない状態で、ただ観(み)ること」という。養老さんは「自分に素直であるようにする『我がまま』」がいい、

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